第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)

第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)

第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)

第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)

会長挨拶

第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)
会長 青木 和惠
(静岡県立大学 看護学部 成人看護学 教授)


この度、「原点と躍動」をテーマに第37回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会(JSSCR)を開催させていただくこととなりました。これまでストーマ・排泄リハビリテーションの皆様と、またこの学会とともに歩んでまいりました。Olympic yearともなります2020年に富士の国のこの静岡で、学会長を務めさせていただきますことを大変な光栄と存じ、心から感謝申し上げます。


私のストーマ・排泄リハビリテーションの原点は、ストーマ造設患者さんが入院する40年前の病院の夜勤にあります。装具から漏れる尿や便のために、一晩に何度も繰り返えす寝衣やシーツ交換。寒さ、不眠、疲労、そして何よりもその不甲斐なさに泣き出しそうになる患者さんをひたすら励ましながら、若い看護師であった私自身も「こんなことあって良いのか?」と思いつめる毎日でした。そしてその疑問は、当時のストーマ・排泄リハビリテーションを担う医療者に共通の気持ちであったと思います。


しかしストーマ・排泄リハビリテーションはその後、皮膚障害を改善し、装具を改革し、ストーマの位置と形を検討し、手術式を進歩させ、合併症を減少させるために躍動しました。原点がその躍動の源となり、その躍動は再び原点へ回帰しながら、今日のストーマ・排泄リハビリテーションを造ってきたのだと思っています。そしてこの「原点と躍動」はこれからも途切れることなく循環し、巨大なエネルギーとなって明日のストーマ・排泄リハビリテーションを創造すると確信しています。


静岡で仕事し、生活する私たちは、毎日富士に魅了されています。学会で研鑽されるとともに、富士の近くでその魅力を感じていただければ、富士とともに生きる者として大変うれしく存じます。この学会が実り多く、皆様にとりまして価値あるものになりますよう、開催に向けて会長、副会長、実行委員一同、渾身の努力を重ねていく所存です。多くの方々の参加をお待ち申し上げております。